北村薫

朝霧

朝霧 (創元推理文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/04/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (97件) を見る 北村薫の《円紫師匠と私》のシリーズ。一番新しい本が文庫になってました。 相変わらずの日常の…

「リセット」

「時と人の三部作」の第三作目です。 このシリーズでは、2番目に好き。1番は「スキップ」です。 「ターン」は3番。素敵な話だけど、恋愛が絡む分、甘ったるいから。(左下のカテゴリで「北村薫」を選んで頂くと、スキップとターンの感想にとべます。) さ…

ターン

「時と人の三部作」の2作目。 面白いのは、しょっぱなから二人称で書いてあるということ。 「君は、スケッチブックを開いて・・・」とか「・・・と君は思った。」とかね。 ちょっと、読者を突き放してるようにも感じるけど、この書き方に慣れてきたら、もう…

スキップ

北村薫著、「スキップ」の感想を書きます。実は、私にとっての初北村薫作品はこれでした。文章の美しさにすっかり嵌ってしまいました。 「時と人の三部作」と言われているシリーズの第1作です。あとの2作(ターンとリセット)も大好きなんだけど、スキップ…

六の宮の姫君

「円紫さんと私」シリーズ、第4作の長編です。 はっきり言って一風変わったミステリー。「私」が、芥川龍之介の「六の宮の姫君」が書かれた意図を巡って推理するだけの話なのです。書誌学ミステリーっていうらしい。こう書くと、なんだか退屈な話のようです…

秋の花

「円紫さんと私」シリーズ、第3作で、初の長編。 「私」の高校の後輩に関わる事件です。帯に「私達って、そんなにもろいんでしょうか」と書かれています。人間のもろさと、だからこそ輝ける瞬間というものについて考えさせられます。今まで、このシリーズは…

「円紫さんと私」シリーズ第2作。 日本推理作家協会賞受賞作です。大人の恋愛を知って、「私」がまた一つ成長します。「朧夜の底」朧夜=春ですね。もうすぐ桜が咲く頃、再び私が出会う日常の謎・・・そして、その裏にある人間の悪意の話。何が怖いって、悪…

空飛ぶ馬

北村薫の記念すべきデビュー作。 出た当時はまだ覆面作家で、女子大生かも?なんて憶測も飛んでいたそうです。「織部の霊」加茂先生のお人柄の良さが作品全体に渡っていて、温かい気分になれます。「円紫さんと私」シリーズは、はっきり言って、ミステリとい…