厭な小説
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/05/14
- メディア: 単行本
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図書館で借りました。
その名の通り、厭な感じのする話が何篇か入ってる小説です・・・別にミステリーとかでもないので、謎解きの要素も無いし、ホラーというほど怖くも無い、不条理小説というかな。厭な出来事が、かなり現実的でないのに、それに対する合理的な説明は一切無く、それが本当に気になってもやもやするのが厭でした・・・。以下、気になった話だけピックアップ↓
「厭な子供」
これが一番最初に読んだので、一番インパクトがあったかな。最後めでたしめでたし・・・といくかと思わせてとんでもないオチ。
「厭な彼女」
よく【人の嫌がることを進んでしなさい】という言葉を「意地悪をする」と捉える冗談?があるけど、(実際は例えばトイレ掃除などを進んでやれってことだよね)その冗談を真面目にやってみたらこうなりました、というような話。
「厭な家」
合理的な説明はないけど、この話の“厭さ”はちゃんとルールにのっとったところがあるのが面白い。ラストの「厭なこと」は予想がつくけど。