厭な小説


厭な小説

厭な小説


図書館で借りました。


その名の通り、厭な感じのする話が何篇か入ってる小説です・・・別にミステリーとかでもないので、謎解きの要素も無いし、ホラーというほど怖くも無い、不条理小説というかな。厭な出来事が、かなり現実的でないのに、それに対する合理的な説明は一切無く、それが本当に気になってもやもやするのが厭でした・・・。以下、気になった話だけピックアップ↓


「厭な子供」
これが一番最初に読んだので、一番インパクトがあったかな。最後めでたしめでたし・・・といくかと思わせてとんでもないオチ。


「厭な彼女」
よく【人の嫌がることを進んでしなさい】という言葉を「意地悪をする」と捉える冗談?があるけど、(実際は例えばトイレ掃除などを進んでやれってことだよね)その冗談を真面目にやってみたらこうなりました、というような話。


「厭な家」
合理的な説明はないけど、この話の“厭さ”はちゃんとルールにのっとったところがあるのが面白い。ラストの「厭なこと」は予想がつくけど。