ねずみ小僧六世



星新一ショートショート集(ちょっと長め)をまた図書室で借りました〜。でも、行き帰りの電車の中で、2日で読んじゃうんだよね〜。やっぱり子ども向けの本だから、文字が大きいので、あっという間です。自分でお金出して買ってたら、2日じゃもったいなかったと思うだろうな・・・図書室って便利だ。
産休に入っても、本を借りに行きたいくらいです。


この本に載ってた話は、前に別の本で読んだ覚えがあったものが多かったけど、それでも新鮮な気持ちで読めるのが不思議だよね。星新一って、なぜか飽きない。設定は、近未来的だったり、現代の風刺になってたりで結構マンネリ化してるのに、退屈じゃない。
すごいなー。まず、文章がうまいんだろうなー。
余計な美辞麗句はないけど、読者にちゃんと伝わるもんね、風景とか登場人物の心情とか。ついつい、引き込まれてしまいます。


一番心に残ったのは、「安全な味」かなあ。
二転三転するようなところも無く、オチも想像付くけど、どことなくぞっとさせるところが好き。

あと、「牧場都市」かな。
これはラストの意外性がいいし、ラストに至るまでの話の展開も、「もしもそんな世界に自分がいったら・・・。」なんて想像したくなる感じで、面白い。