映画【魍魎の匣】

もう結構前になるけど、映画版の【魍魎】を観たので感想を・・・。

まず、今回の映画は、原作に出てくるエピソードや要素を拾い集め、そこから映画オリジナルのエピソードを入れたりして作られたものでした。原作の通りのストーリーを期待する人には不向きかもしれない。
でも、私は「どうせ原作通りに作ろうとしても、せいぜい３時間じゃ足りないし、下手にカットされるより、新しい味付けを加えて作るのがいいかも」と思っていたので、ｏｋでした。

でも、話を３時間ほどでまとめるためには、しょうがないこととは言え、カットされている部分にも惜しいところはあったなー。

特に、榎さんの「御亀様」は映像化されて見たかった原作ファンも多かったのでは〜。
あと、頼子ちゃんが、関口の小説のファンだったというあたりが個人的には好きな部分だったんだけど、無くて残念・・・。それなら、最後の関口の本が出来上がったところとか、なくてもいいじゃん（ﾉД`;）

ともかく、原作はいろいろなちょっとしたエピソードが全て伏線になっていてラストに謎がとけていくので、すごくすっきりするんだけど、映画はそこまで作りこまれていないので・・・。

でも、ラストのハッピーエンド？みたいなのは良かったな。女優復帰して終わるっていう。
「マイフェアレディ」とかも映画版だとハッピーエンドとか、原作と違う映画って世の中に多いものね。小説と違って映画はわざわざ劇場に足を運ぶものだから、後味の良い方がいいのではないでしょうか（＾＾）