「銀のいす」

銀のいす (カラー版 ナルニア国物語 4)
ナルニア国物語の4巻目です。
最近、児童文学ばっかり読んでるなぁ〜。。。まあ、面白いからいいんだけど。1週間に1冊ペースで読んでます。通勤と帰宅の電車の中だけですが。ナルニアのシリーズがあと3冊なので、それを読み終わったらちょっと違うのも読みたいなー。
今度、「探偵ガリレオ」貸してください!<私信


さて、この話では、前回出てきた従兄弟のユースチスが再登場。ユースチスの学校でいじめられてた女の子ジルと共にナルニアに。
今回、読んでて思ったんだけど、ナルニアのいいところは、魔法世界に行く前のくだりがあっさりしてるところだね。つまらない学校生活の話はほんの数ページで、すぐにナルニアの世界に旅立てるから読者がイライラしない。
実は、ハリーポッター読んでると、ときどきイライラしちゃうんだよね、「早くホグワーツに着かないかな〜」って!ハリーがマグルのおじさんたちと過ごしてるところとか、しかもいじめられてて魔法を使えなくて困ってるところとか全然読みたくないもの。
やっぱり、ファンタジーの醍醐味は魔法世界に飛び込むことでしょう。そこに行くまでの理屈は長々といらないな。


ハリポタの不満ばかり書いていてもしょうがないので、「銀のいす」に戻します。
「銀のいす」では、カスピアン(朝びらき丸に出ていたナルニアの王)の息子を探すために、ユースチスとジルと沼人“泥足にがえもん”(この翻訳のセンス、すごい・・・)と冒険します。
冒険の目的が明確で読んでいて分かりやすいのがいい。前作(朝びらき丸)よりも、アスランのしるべがあるので次に何をすべきかはっきりしてるしね。
ところが、このしるべが全く守れないのだ!しるべを守りつつ冒険を進めると思っていた読者は、どうなるんだろうとハラハラしながらも物語の面白さに引きずり込まれていく。
最後は、絶対うまくいくと分かってるのにね。巨人に食べられそうになったり、深い深い地底国に入っていったり。。。
冒険物の王道といった感じです。