「朝びらき丸 東の海へ」

朝びらき丸 東の海へ (カラー版 ナルニア国物語 3)
ナルニア国物語のシリーズ、三作目。この本では、4兄弟のうち下の2人(ルーシーとエドマンド)と、従兄弟の男の子の3人がナルニアの世界に入り込みます。
上の二人(スーザンとピーター)は、前作のラストで「もうナルニアには来られないだろう、歳をとりすぎたのだ」ということをアスランから言われてたので、しょうがない。読者としては、一番ルーシーに感情移入して読むからそんなにショックでもないしね。


今回の冒険は、船でまだ発見されていない島々をめぐり、東の海の果てに行き着くというもの。
いろいろな島が出てくるけど、魔法使いがいる島が面白かったな〜。特に、ルーシーが読む魔法の本は、とっても魅力的!唱えるだけでいい、というお手軽さも良い(笑)。まだ「ライオンと魔女」しか映画化されてないけど、どうせならこの魔法の本を映像で観てみたい。


それから、どんどん東に近づくにつれて、神秘的になってくるのが面白かった。
水が真水になって、飲むととても美味しく、お腹がすかないとか。海底人みたいのがいたり。東に近づくにつれて太陽がどんどん大きくなり、まぶしくなり、風も無いのに船が流れていくとか。水が非常に澄んでいて、海底(しかも相当深い)にうつる船の影が見えちゃうとか。。。
今、手元に本が無いのに、東の海の様子がすらすらと思い出せる。それだけ印象的だし、面白い描写だったな。ここも、ぜひ映像化してほしい場面です。
輝く太陽と澄んだ海、一面の真っ白な睡蓮の花を観たい!


このお話の最後には、ルーシーとエドマンドももうナルニアには来られないだろうということをアスランに告げられます。そうだろうなーとは思いつつも、ちょっと寂しい。。。