東野圭吾「レイクサイド」

レイクサイド
東野圭吾のレイクサイド。ドラマか映画になってるらしいです。映像化しやすい作品かもしれない。大掛かりなセットとかもいらないので、お芝居にも向いてるかも。


ちょこちょこっと出てくるエピソード(塾講師の靴がかたっぽ隠されている等)が「多分伏線なんだろうなぁー」と思いつつ、最後まで犯人が分かってなかった私・・・。出てくる要素(靴・ボート・石・・・)に無駄がなく全部の伏線が結末に向けて収斂していく感じです。こういう、すべてのエピソードが推理につながっていく話は好き。


ただ、この話の場合、犯人をあてるのか、殺害方法をあてるのか、どこで殺害されたかをあてるのか・・・今ひとつ焦点が絞れないというか・・・あ、そうか、すべてひっくるめて何が起こったのかをあてるのか!
何が謎なのか分からないんだけど何となく何かがひっかかる感じがして・・・それが最後にとける・・・でも、やっぱりすっきりしないのは、犯人が結局最後まで明かされないからかな(それとなく分かるようにはなってるけど)


大人のいやらしい面が書かれているので、なんかやだなーって思ったりもした。4組の夫婦が出てくるんだけど、どの夫婦も・・・いいのそれで?!みたいな。結婚が近いので夫婦のあり方とか気になっちゃったのかな。