「ダイブ！！」

夏休みに読んだ、オススメの本紹介コーナー(多分、最終回）。

今回は、森絵都さんの「ダイブ！！」。
私は、初森作品だったのですが、面白いです。文章、読みやすい（けど軽いって意味じゃないよ）。ストーリーも、続きが気になるぜって感じで、ぐんぐん引き込まれます。

確か、直木賞とったんだよね？
ホント、最近、児童文学なめてちゃいかんなーと思う。面白い本がいっぱいあります。

このお話は、やっぱり男子中学生が主人公で、スポーツ物（水泳の飛込競技をやっているのだ。このちょっと非日常なスポーツの、レアな世界が覘ける感じもいい。）。
ただ、「バッテリー」とかと違って、飛び込みは、基本的に自分との戦い。仲間がいなくちゃできない野球とかと違うので、余計にシビアな世界だなーって思った。失敗したら、自分のせいだもんね。

実はまだ最後まで読んでないんだけど、主人公が、フツーの中学生としての楽しみ（恋愛とか、友達と宴会するとか）と引き換えに、飛び込みの世界をとる、と決めたところとか読んでてゾクゾクしました。カッコイイ。さらに、それをサポートする女コーチ(この人がかなり厳しい要求をするところがカッコイイ）、ライバルはプールじゃなくて海で飛び込みやってた野生児・・・と、漫画にしたら面白そうな世界が、結構淡々と書かれています。飛込競技にちょっと興味がわく作品。