「The MANZAI」

The MANZAI 2 (ピュアフル文庫)
夏休みに読んだ本でおすすめを紹介するシリーズ、第3回。


今回は、あの「バッテリー」の著者、あさのあつこさんの「The MANZAI」。
バッテリーと同じく、中学生の男の子2人がメインのお話。


こちらは、バッテリーみたくスポーツは出てこなくて、漫才をやろうぜ、という話。バッテリーより軽い感じの文章なので、小学生にはこっちの方が読みやすいかもしれません。(バッテリー、小6ぐらいなら喜んで読みますけどね)
主人公の「歩」くんが、うだうだとマイナス思考で、京極作品の関口を思い起こさせます(笑)まだ、2巻の途中までしか読んでないんだけど、この先彼は変わっていくのかな、変わっていってほしいなぁ。


中学生くらいの年頃で、「こいつは、自分にとって特別な奴だ」って決め付けるのって、大人から見たらまだ早いだろうって思う。けど、彼らのその時点での思いは尊重すべきなのかな。そんなことを考えました。


相変わらず、中学生とは思えない、大人っぽい子とか出てきますけど(^^;あとねぇ、学校がいかにも管理体制で、いまどきこんな所あるの?とか疑問。バッテリーにも言えるけど。


作中で、歩が、「学校って無理してまで行くところじゃない、管理されるのは窮屈だ。でも仲間と、その窮屈な世界で出会えたのも事実。」って気づくところがあって、その通りだなーと。「どんな人も、いじめたい、乱暴なことをしたいという心は持っている」っていうのも。それを実践するか否かの違いなんだよね。


まとまらない感想だけど、ともかく面白いのは事実。あっという間に読めるし、早く先が読みたいって気持ちが途切れません。オススメ!