文楽「曽根崎心中」「小鍛冶」

曽根崎心中

2月の話なんだけど、文楽を観に行きました。文楽って、要は人形劇ね。


文楽を初めて観るもので、新鮮でした。人形遣いの人が人間国宝でね。
人形の声の役も、音楽(三味線とか)も、人形遣いの人も、みーんな男性でね。当たり前なのかもしれないけど、私はへぇ〜と思いながら観てました。


文楽って、実際見るまで「人間がやることを、人間そっくりな人形がやる。人形なのに、人間そっくりな喜怒哀楽が出せる。そこが凄いんだろうな。」と思ってたんだけど、
実際見てみると「人間にはできない動きや、表現が出来る・・・そこが文楽のよさなんだ。」と見方が変わりました。


曽根崎心中って有名だけど(現代劇になったり、フラメンコになったりもしてるよね)、初めてちゃんと筋を追って観れたので、それも良かったな。


当時(江戸時代)心中が流行ったということで、心中をかなり美化してるんだろうなぁと思ったんだけど、当時の階級社会の中で成立する一つの愛の形・・・という感じで、物凄く美化してるわけでもないんだって(イヤホンマイクの解説の人が言ってた)

遊女のお初が、なかなか勇ましくてね、惚れた男(こいつが、顔はいいんだけど、情けない奴)のために、置屋にかくまってあげたり、仇に啖呵切ったり。心中に行くときも女性が主導権を握ってるようにも見えるしね。
男が強くて、女性は付き従うという関係が、江戸時代の話だし普通なのかな〜と思っていたけど、そうでもないんだなぁ。

台詞が七五調だったりして、聞いていて心地いいし、イヤホンマイクと字幕付きで分かりやすいので、初文楽、満足でした〜♪