オペラ「カルメン」

ボヘミア・オペラの「カルメン」(字幕つき)を観に行ってきました。

オペラって生で一度も観たこと無くて、よい経験になったと思います。曲やストーリーを知ってる「カルメン」を初オペラにして良かったな。

正直言って、ボヘミア・オペラのレベルがすごい高いとは思えなかったけど、「カルメン」は好きな曲が多いので、楽しめました。1,2幕目までは、カルメンが凄い勝手な女に思えてムカついたけど(笑)、後半は「男も勝手だよなー」って思う。「惚れた女には自分の言いなりになってて欲しい」って気持ちは分かるけどエゴだよね。カルメンの気持ちは、誰の言いなりにもならないし、本人も言ってるように「自由に生き、自由に死にたい」人だから、そんな女に惚れちゃった男は悲劇だなぁ。
つまり、どっちが悪いんでもなく、相性的に悲劇。と思った。


最後の場面で、「トレアドール」(闘牛士の歌)が流れながら、ドン・ホセとカルメンが流血沙汰になっちゃう、っていうのは知識としては知ってたけど、実際に見てみると凄い良かった。あくまで華やかなトレアドールと、「私を殺すの?!」なんていう泥沼な会話が対照的で良い。


以下、どうでもいいことながら、バレエとの同異点。

  • バレエは、芝居の途中でも観客から拍手が起これば、普通に舞台の真ん中でお辞儀しちゃう。オペラは、一幕終わるごとに、閉じたカーテンの間から、その幕で活躍してた人が出てきてお辞儀をする。
  • バレエもオペラも、音楽を大事にしていて、最後のカーテンコールではオケの指揮者の人がステージに上がって拍手を浴びてた。
  • どちらも台詞がないけど、バレエは無言劇といった感じ。オペラは台詞にしたいところを全部歌にしちゃってて、ちょっと違和感が・・・。

↑の台詞について、一言。
カルメンが、喧嘩して兵隊につかまりそうになる場面があるんだけど、そのとき兵隊が「なにか申し開きがあるか〜♪」って聞くのね(もちろん全部歌になってます)
そしたらカルメンが「トラララ・・・」とか言ってごまかすんだけど、兵隊のつっこみが
「だれが歌えと言った〜♪」


その台詞、オペラやってる人全部に言いたいよ(^^;
私は、ミュージカルとかの方が好きみたいです。