京極噺

meikou2005-06-18

横浜まで、京極噺なるものに行きました。


始めは、神田山陽の講談。「巷説百物語」より。
前振りで、ちょっと講談の話をしてくれたんだけど、昔は文字が読み解けるっていうのが芸だったから机の上に本を置いていたんだそうな。(今は暗記してる)机を叩く時は、基本的に句読点で、「、」で1回、「。」で2回叩いてるんだって。今、国語の授業で同じことやってて、私がカスタネットを叩きながら子どもたちが音読してるのね。ちょっと吃驚。

えーっと、中身ですが、「小豆洗い」でした。しょきしょき。
この話、好きだから嬉しい。雨がざあざあ降ってる感じ、どことなく怪しげな百物語・・・雰囲気がよく出てました。神田山陽オリジナルの味付けになっていたけど、京極先生も認めていたらしい。本当に怖いのは人間ですよねぇ。


次に、茂山家狂言。「死神」より。
ちょっと新しい死神?だったらしい。話し方とかしぐさとか、太郎冠者面白いなぁ。死神さん、ラストにちょっとぞっとさせる含みがあって、「え?これでおわり?」って思ったけど、そこが現代らしさなのかな。


最後が、春風亭小朝の落語。「死神リミックス」より。
ちょっと新しい噺?従来の死神の噺とは少し違ったみたい。でもうまいね、さすがトリだけある。小朝の話し方が一番、素人の耳には聞きやすかったなぁ。


ところで、【姑獲鳥の夏】の前売りを買いました♪特典の豆本は↑の画像ね。左がノベルス。よくできてるですよ〜。

でもさー、映画からファンになった人向けだろうけど、「姑獲鳥」と「魍魎」の分冊文庫化ってちょっと吃驚。あれほど、京極先生は1冊にこだわってたのに?!
厚くないと京極っぽくないよー!