黒猫館の殺人

黒猫館の殺人 (講談社文庫)
館シリーズ第6作。

私のミステリの趣味として、《長々とトリックを説明されるよりも、たった一文で全ての謎が解ける!》みたいなのが好きなんですが、黒猫館はまさにそれ。かなりお気に入りです♪人間の思い込みって怖いなぁって思ってしまいました。記憶喪失の登場人物の正体は割とすぐ気付けるのですが、それで「分かった〜!」って気になってると甘い甘い。綾辻本人が言うところの「消える魔球」に酔いしれてください。

非常にどうでもいいことなのだが、探偵役とワトスン役の男性に対してあからさまにホモ説を否定する文章が入ってるんですよ。女がいるってことじゃないんだけど、「そういうことはない」と。これって明らかにその手の同人に釘さしてるよね(^^;私はこの文を読むまで、彼らをそんな目で見たことも考えたことも無かったのでかえって意外だった・・・。