最後の記憶


最後の記憶 (角川文庫)

最後の記憶 (角川文庫)


図書館で借りました。


一応、ホラーなんだけど、そんなに怖くなかったかなー。


主人公のお母さんがアルツハイマーになってしまって、最近の記憶から順に消えていくのね。それで、彼女の最後の記憶は・・・幼少の頃体験した殺人鬼の記憶・・・という設定なんだけど。その時の恐怖が、彼女の脳の許容範囲を超えて、現実世界にもあふれ出してきて、現実の殺人鬼が街で子どもを襲っていく・・・という。ちょっと無理があるんじゃない?!みたいに感じてしまいました。


あと、主人公がすごくウジウジした人なので、読んでてイライラしちゃった。

こんなに読みながらイライラする主人公は、京極の関口以来じゃないかなw


最後に、お母さんがちょっとでも救われる(もしくは、もっと恐ろしい恐怖が待っていた)ようなラストになるのかと思っていたんだけど、結局物語の始まりのシーンと大差ない感じで終わっていくのが・・・なんとも味気ないような・・・ある意味、それが怖いけど。