最後の記憶
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 文庫
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図書館で借りました。
一応、ホラーなんだけど、そんなに怖くなかったかなー。
主人公のお母さんがアルツハイマーになってしまって、最近の記憶から順に消えていくのね。それで、彼女の最後の記憶は・・・幼少の頃体験した殺人鬼の記憶・・・という設定なんだけど。その時の恐怖が、彼女の脳の許容範囲を超えて、現実世界にもあふれ出してきて、現実の殺人鬼が街で子どもを襲っていく・・・という。ちょっと無理があるんじゃない?!みたいに感じてしまいました。
あと、主人公がすごくウジウジした人なので、読んでてイライラしちゃった。
こんなに読みながらイライラする主人公は、京極の関口以来じゃないかなw
最後に、お母さんがちょっとでも救われる(もしくは、もっと恐ろしい恐怖が待っていた)ようなラストになるのかと思っていたんだけど、結局物語の始まりのシーンと大差ない感じで終わっていくのが・・・なんとも味気ないような・・・ある意味、それが怖いけど。