マチルダは小さな大天才



ロアルド・ダール作の「マチルダは小さな大天才」を読みました。
ロアルド・ダールは、「チョコレート工場の秘密」(映画の「チャーリーとチョコレート工場」の原作ね)や、他にも児童文学をたくさん書いてるイギリスの作家さんです。
さすが、有名作品を残している人だけあって、面白い!ちょっと時代錯誤な設定のとこもあるけど、そんなのほとんど気になりません。オススメ。


ダールの特徴らしいんだけど、大人のいやらしい面が強調されてて(お金への執着、子どもをばかにする、体罰をするくらい厳しいなど)、それを優秀な子どもの機転でとっちめるというストーリー。


で、その優秀な子どもっていうのが、ちょっとした賢さじゃなくて、すごいの。3歳で文章を読み、学校に上がる前に図書館の子ども向けの本は全部読んじゃってる、少女マチルダ。算数の才能もあって、小学校1年生で2桁×2桁のかけ算を一瞬の暗算でできてしまう。しかも、その賢さを鼻にかけることのない、とってもいい子。

こういう風に書くと、面白みがない子みたいだけど、子どもらしさもあってとても好感が持てる子なのです。


ただ、彼女が超能力まで使えちゃうようになるのは、ちょっとやりすぎかなーって思った。


ま、でも全体的な面白さに変わりはない。ダールの作品をもっと読んでみたいな。