「ナルニア国物語 ライオンと魔女」

ライオンと魔女 (カラー版 ナルニア国物語 1)
夏休みなので、昨年と同じく児童文学を読むぞー!月間ということに勝手にしています。
まずは、映画化もされたナルニア国物語


これは、全部で7冊のシリーズ(完結してる)なのですが、それぞれ一つ一つが完結しているお話でありつつ、7冊で一つのストーリーになっているという結構スケールの大きなファンタジーです。しかも、発行された順と、物語の中の時系列の順が違うという。物語の中の時系列順に並べると、6→1→5→2→3→4→7巻の順なんだそうだ。でも、やっぱり発行順に読んでいったほうが面白いらしい(訳者あとがきによると)


同じファンタジーということで、ハリポタと比較してみると、魔法の質がナルニアの方がずっと単純(動物が石に変えられちゃう。とか想像しやすい)なので読みやすいです。挿絵もハリポタより豊富(しかもカラー)なので、容易に物語の中に入っていけます。ストーリーも、はっきりとした善悪があって、冒険(戦ったり、ライオンの背に乗って飛ぶように走ったり)もウジウジしたりしてなくてどんどん先に進むし、わかりやすい。話の山場もわかりやすい(起承転結がはっきりしているように感じました)。

文章も平易だし、それでいて魔法の世界の面白さは十分伝わるので、おすすめ♪小さい子にも読めると思います。また、話が壮大なので(まだ1巻しか読んでないけど)大人にも十分読むに耐えうるなと思います。ていうか、良い児童文学は、まず間違いなく大人も楽しめるものだと思うし。


主人公たち(人間)よりも脇役の動物達が印象深く、また彼らに会いたくなってしまいます。2巻「カスピアン王子のつのぶえ」を開くときが楽しみです。