「作家小説」

作家小説 (幻冬舎文庫)
新年1発目の本カテゴリがこれ?!みたいな(笑)
有栖川有栖の「作家小説」です。短編が8本入ってる。一応ミステリなのかなー。


「殺しにくるもの」と「書かないでくれます?」が怖かった。ミステリっていうより、ホラー?
「作家漫才」は、カル〜イ感じで読める。笑えるってほど面白くないんだけど、さすが関西の作家さんだなーって感じ。これだけ馬鹿馬鹿しいものを「笑ってやってくださーい。」って書けるのはある意味凄い(別に嫌みじゃなくて)。結構、作家さんの本音っぽいことも書いてあって、楽しく読めるし。
「サイン会の憂鬱」は特に感想もなく読み進めていたら、最後の1行にやられた!これが、一番ミステリ的に完成してて好き。偉そうだけど。他の話って、結末の一歩手前くらいで終わってて、消化不良な感じなんだもん。ま、そこを狙って書いてるんだなってのは分かるんだけど。